子どもには好き嫌いなくいろいろな物を食べさせたいものですよね。しかし、野菜を食べるのを嫌がるとで悩んでいるという人は少なくないでしょう。中には、子どもの好き嫌いが親に似ていると感じる人もいるかもしれません。

 

食べ物の好き嫌いは必ずしも親子で似るとは限りません。しかし、場合によっては家庭の食生活が原因で偏食になってしまうこともあります。本記事では、子どもの好き嫌いの原因となくすポイントについて解説します。子どもの好き嫌いの原因や改善を考える参考にしてください。

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食べ物の好き嫌いは親子で似るとは限らない

食べ物の好き嫌いは親子で似るとは限りません。苦味に反応する遺伝子が受け継がれるという研究結果はありますが、それ以外の味覚については遺伝子学的にも証明されていません。

 

しかし、嫌いな食べ物が子どもと父親で同じだったり、母親と同じ食べ物を好んだりすることもあります。親と子どもが共に生活をする中で、自然とよく食べるものの傾向が同じになることから、好き嫌いが似てくるというケースはあるでしょう。

子どもの好き嫌いの原因

子どもの好き嫌いの原因にはさまざまなものがありますが、主な原因と考えられる3つを紹介します。

 

• 子どもの味覚の特徴
• 親が偏食
• 嫌な経験に基づく偏食

 

好き嫌いの原因を知ることで、子どもの好き嫌いをなくすためのヒントとなるでしょう。

子どもの味覚の特徴

味には「甘味」「旨味」「塩味」「酸味」「苦味」の5つの基本味があります。それらの味を舌にある「味蕾（みらい」という器官で感じ取ります。味蕾は子ども時代に発達し、大人よりもその数が多いので、子どもの方が味覚に敏感であるといえるのです。

 

子どもの頃は食べられなかったものが、大人になったら食べられるようになった経験のある人もいるでしょう。子どもに嫌いなものが多いのは、味覚の発達上、仕方のないこともあるようです。

親が偏食

食べ物の好き嫌いは、一般的には親から子に遺伝しないと考えられています。とはいえ、普段から同じ食事をとるうちに、子どもが親の嗜好に似てくる傾向はあります。たとえば、親が嫌いな食材を普段の食事に取り入れないことにより、子どもが食材を口にする機会が減って苦手になるといったケースです。

 

また、親が苦手そうな表情をしたりおいしくないと言ったりしながら食べていると、子どもも自然と美味しくないと思ってしまうこともあるので、注意しましょう。

嫌な経験に基づく偏食

食べ物に対して嫌な経験をしてしまうと、食べただけで拒否反応を示すこともあります。たとえば食事をしたときに、たまたま調子が悪くて嘔吐してしまったとします。すると子どもはその直前に食べていたものが原因で嘔吐してしまったのではないかと思い込んでしまうケースがあるのです。すると、その後もその食べ物を食べると吐き気を催してしまう子どももいます。

好き嫌いをなくすためのポイント

ある程度仕方のないこととはいえ、親としては子どもの好き嫌いをなくしたいと思うのは当然のことでしょう。そこで、子どもの好き嫌いをなくすためのポイントを4つ紹介します。

 

• 調理の仕方を変える
• 親子で料理する
• 楽しく食事をする
• 嫌いな野菜を育ててみる

 

どの方法でも大事なことは、子どもに無理をさせないことです。あまり思い詰めずに子どもと楽しんで食事を楽しむことを最優先しましょう。

調理の仕方を変える

調理の仕方を変えるだけで、苦手な食べ物が食べられるようになることがあります。生のトマトは苦手でも、トマトケチャップなら食べられるという子どもも多いでしょう。野菜をそのまま食べるのが苦手な場合は、こまかく刻んだり他の食材と混ぜたり、スープに入れるなどして調理方法を変えてみましょう。味付けや調理方法を変えるだけで、すんなり食べられることもあるので試してみてください。

親子で料理する

子どもが苦手な食材を使って、親子で料理をするのもおすすめです。レシピ本などを使って、子どもに食べられそうなメニューを決めてもらうのもいいでしょう。親子で楽しく料理をすることで、自分が作った料理を食べてみたいという気持ちを高められます。

楽しく食事をする

「早く食べなさい」「残さず食べなさい」など叱りながら食事をしていては、子どもの食べたいという気持ちは引き出せません。親子で会話をしながら楽しく食事をしましょう。さり気なく、子どもの苦手な食材について「これおいしいね」と言いながら美味しそうに食べる姿を見せるのも効果的です。

嫌いな野菜を育ててみる

子どもが嫌いな野菜を育ててみるのもひとつの手です。種や苗から育てた野菜は愛着がわくものです。自分が育てた野菜であれば、食べてみたいという気持ちも高まるでしょう。

あまり思いつめずに子どもの好き嫌いと向きあいましょう

子どもの好き嫌いは親子で必ずしも似るわけではありません。嫌いな原因は子どもの味覚の特徴も影響していて、仕方のない部分もあります。しかし、子どもの好き嫌いを何とか克服してあげたいと思うのは親としては当然のことでしょう。本記事では、家庭でできる好き嫌いをなくすポイントについて紹介したので、試してみてください。

 

しかし、好き嫌いにばかり注目してしまうと、子どもも余計に気にしてしまいます。子どもの味覚は育ち、変わっていくものなので、長期的に考えて向き合っていきましょう。