無農薬の野菜はすぐ痛む?意外と知らない野菜のホントを解説
「農薬を使った野菜は強くて、無農薬野菜は傷みやすい」と思っている人も多くいますが、これは正しい認識なのでしょうか。今回は無農薬野菜と農薬使用野菜の痛み方の違いをはじめとした、野菜のホントについてご紹介します。
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目次
無農薬野菜は傷みにくい?
作物は、必要以上の水分を含まずに栄養分が充実していると腐りにくいものです。古くなって、表面がしなびたとして中身はすぐに腐りません。過剰な肥料や化学物質過多で育った野菜は、生命力が弱くなる傾向がありすぐに腐ることが多いです。つまり、無農薬の野菜は傷みやすいというのは、全く逆で自然栽培のほうが外側が傷んでも中身は長持ちしやすいといえます。
無農薬野菜の定義とは
農林水産省の定義では、「栽培期間中に」農薬を使わない・農薬の使用を控えたものが「無農薬野菜」といわれます。つまり無農薬といっても完全に農薬がない訳ではありません。たとえば、昨年は農薬を使っていた畑で今年に栽培を行っても「無農薬」といえるのです。
そのため消費者に誤解を与えるとして、農林水産省は「特別栽培農産物」と、名称を新たにしています。しかし一般的には「無農薬野菜」の呼び方が定着しています。
なぜ野菜に農薬を使用するのか
病害虫や雑草に弱い農作物の、収量と品質を維持するのが農薬使用の目的です。野菜の手入れはひとつずつ手作業で対応することも可能ですが、そうなると人件費や時間の制限もあるため大量生産は叶いません。そして、農作業者の負担ばかりが増えてしまいます。農作物の安定供給をするため、農薬の使用は有効かつ簡便で経済的な手段とされているのです。
野菜が傷む過程
野菜は古くなれば「痛む」「腐る」と言いますが、無農薬野菜と農薬使用野菜ではその過程が異なります。ここでは、それぞれの特長をご紹介します。
無農薬野菜は「枯れる」
野菜は本来「枯れ」ながら痛んでいきます。収穫後時間が経つと、蓄えていた水分が抜けて枯れていき最後は腐って土に戻るのが、正しい痛み方だといわれているのです。自然栽培で育った野菜は、細胞壁が厚く、菌に抵抗する力があることから腐るよりも枯れるほうが早いとされています。
化学肥料や農薬使用野菜は「腐る」
冷蔵庫で保存していた野菜がドロドロに腐ってしまった経験はありませんか?化学肥料や農薬を使用した野菜は急速に生長する分、細胞壁が薄くなるため菌への対抗力が弱くなっています。そのため、野菜本来の枯れるよりも腐るほうが先になってしまい、ドロドロ状態になるのです。
野菜の傷みと無農薬は関係ない
ここまでご紹介した通り、農薬を使用しているからといって野菜が必ずしも長持ちする訳ではありません。害虫や雑菌を殺すことで見た目の痛みなどは軽減できますが、野菜そのものの生命力は自然栽培のほうが強いものも多数あります。「野菜は無農薬だと腐りやすい・傷みやすい」という考えは、間違いであるといえるでしょう。
無農薬野菜は腐敗するスピードが遅くなる
無農薬野菜は、自分を守るために細胞壁を厚くして菌への抵抗力をつけています。そのため、外側が変色したりしわしわになったりしていても、中身は問題なく食べられる場合が多いのです。数年間中身が腐らなかった果物もあるといった検証結果もあり、無農薬野菜は腐敗スピードが遅くなっていることがわかります。
無農薬野菜は正しい保存で長く食べられる
無農薬野菜は自身がもつ生命力が強いため、正しい保存をしておけば腐らせることなく長く食べられます。例えば冷蔵庫ではなく冷暗所や常温保存・新聞紙に包んで保存など、それぞれの野菜に適した保存方法があるため、チェックしてみましょう。まとめ買いしたり、たくさん手に入れたけど使いきれなかったりしたときにも役に立ちますよ。
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